解体するのが新しいものを吸収する方法

■学術界が盛り上がると何が起きますか。
個々のエンジニアが学術界で作られた最新のアルゴリズムやライブラリを利用して何かを作ったり、学術界のフィードバックを得られたりするようになります。例えば、学術界で作られた、認識率の高い画像の検索エンジンを、個人が自由にマッシュアップしたり、いじくったり、ハックすることができるかもしれないですよ。これからは、エンジニアにとっては挑戦しがいがあって、しかも知的好奇心も満たされる時代になりますね。

■エンジニアが変化に対応するにはどうすればよいですか。
とにかく、新しいものに飛びかかって、それをハッキングしたり、解体したりするのが一番早道だと思います。解体して、その裏側まで分かってきたら、今訪れている変化が社会的にどんな因果をもった変化かを言葉にできなくても、それを感覚として自分がどんな技術が必要かを知ることができるはずです。変化についていくにはそれしかありません。

■使うだけじゃだめなんですね。解体ですか。
はい。改造とか。リバースエンジニアリングですよ。日々ハック、日々解体。エンジニアは、もったいなくても、買ったマシンは解体してください。(笑)中身まで知ることが重要です。