物語のあるウェブサービスを作りたいとおっしゃる、物語があれば記憶に残るから。

物語の一部であれば記憶に残る

何が言いたかったかというと、物語のあるサービスを作りたいのです。

すごくおいしい料理屋さんがあったとします。たしかにおいしいし、最高なんだけど、そこに物語がない限り、思い出には残りません。

一方、パーキングエリアのたこやきは、あまりおいしくない。中はぐちゃぐちゃ、外はぐちゃぐちゃ。でもおいしいんです。

なんでかというと、その前後に物語があるから。ノリと勢いで鎌倉の海を見に行って、その帰り道に、だるくなった体でけだるく食べたたこ焼きは、やっぱり忘れられない。

はてなやモバゲーには意識、無意識を問わず物語があるから多くのユーザーをひきつけていると。

はてなのサービスとか物語があるんですよね。はてなという大きな枠の中で常に物語がある。あれは近藤さんという哲学者が社長だから出来ると思うんですが、やっぱりすごい。

モバゲーをほぼ一人で作り上げたKさんとかも物語について意識して発言していた。「僕らが小さい頃、前の日に見たテレビで友だちと盛り上がった。ああいうのを作りたかったんです。」といってたのが印象的。サイトを使ったあとの物語まで考えられているからこそ、あれほどモバゲーが流行ったのではないかと。

というわけで、そういうサイト、特にコミュニティを作っていきたいです。便利なサービスとかも素敵なんだけど、やっぱりいろいろな人の思いが乗っかるようなサービスがいいなあ。

別に根拠があるわけじゃないけど、こういう実感のある言葉に共感します。