1回目は、アンケート調査の「意義、仮説との関係、構成要素」についてである。
アンケートは仮説を証明するための手段なので、まずは仮説を立てること
「もしも自由に使える10万円と1週間の休みがあるとすれば、あなたは何に使いますか?
1.買い物 2.海外旅行 3.飲食 4.その他…」こう質問すれば、「海外旅行は何番目になるか」をもって、「海外旅行は(他のものと比べて)好きか否か」とをいえそうである。
設問は仮説を証明するに足りうるものかどうか検討が必要。答と集計結果を想定して、どういう結論を導けるのか検証すべし
ある質問に対して(クロス集計を行うことによって)こうした属性ごとに異なる傾向が出てくることがあったりする。そうした「予期せぬデータ」が出てくるところに、アンケート調査の醍醐味がある。
アンケートは属性を取得する部分と本文に分かれる。属性別の仮説は必要なくて、クロス集計したら、違いが出てくるのが面白いみたい。アンケート配布場所などで属性について絞り込みが行われている場合、それ以上細分化した属性を取得できるようにしておく。
「尋ねる内容」と同時に、「尋ね方、疑問文の文章表現」で注意しなければならないことがある。そこで、「こうした文章はアンケートとして不適切である」という書き方の例を6つ挙げたい。「こんな質問の仕方をしているアンケートはダメだ」という典型例である。
- 同じことを2度聞かない
- 1つの質問で、2つのことを聞かない
- バイアスをかけない
- 曖昧な表現をしない
- 回答者に合わせた質問を作る
- 回答者が正直に答えない質問はしない
※各例は引用元を参照してください